中学受験をする子供たちに「かわいそう」は的外れ

先ほども触れましたが、中学受験勉強をしている子供たちを見て、「知識の詰め込みだ」「かわいそうだ」という意見について改めて考えていきます。最近の中学受験用の塾は、夜遅くまで、優秀な生徒は、土日で一日中勉強するプランを組んでいるところもあります。このような小学生たちは学歴を求める親たちのわがままにつきあわされた哀れな被害者であり、その父兄は子供のことをまるで考えていないなどと言われてしまうことがあります。

たしかに、子供たちの意見をまったく無視して、このように通塾時間の長い塾に通わせていたら、その保護者は間違っていると言わざるを得ません。しかしながら、前にも述べた通り塾側も子供たちが楽しく、そして興味を持ってもらえるような授業を工夫して作っています。ですから、塾を見るのもいやだ、もう勉強したくないという子供は少ないのです。家庭によっては、さらに家庭教師や質問塾などに通ってもっと勉強の時間が多くなる場合もありますが、それが中学受験のオーソドックスな形であるというわけではありません。スポーツ選手であろうが芸術家であろうが、一流と呼ばれる人たちは、小さい頃から遊ぶ時間を惜しんで努力し続け、毎日毎日練習していることが多いでしょう。中学受験をする小学生もなんら違いありません。これは果たして本当に「かわいそう」なのでしょうか。人によって意見は変わってくるでしょう。

しかし、一つだけ言えることがあります。それは、中学受験のために勉強している子供たちを、その保護者が「かわいそう」と思っていたら、本当にその子供は「かわいそう」な子供になってしまうということです。ですから、中学受験をさせる家庭は、子供たちと保護者でしっかり意見を通じ合わせることが非常に重要となるのです。

 

 

 

 

 

 

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